Izuka 1912246-247 pl.24.14-15.
Okuda Yamada 1954187-188 textfig.5.
Imajima Hartman 1964164-165.
Boggemann Fiege 200143.
Al-Hakim Glasby 200427, 33.
今島 2007226-227 fig.69.
松島湾(Okuda Yamada 1954
),
房総~西表島, 潮間帯~80m, インド洋, 東シナ海, オーストラリア(今島 2007
).
スエズ運河(Al-Hakim Glasby 2004
).
写真は体長約50mmの完全個体標本ですが、このときの学生実習では80mm超の個体も採集されています。この個体は 尾部末端が再生中なので、面白いかと思って選びました。吻が翻出して2対の黒い牙(=顎)が見えているのも、 知らないヒトには興味深いかなぁ、などと。チロリ科のこの牙の付根には毒腺があり、獲物をマヒさせるようです。
やまだは200mm超クラスのナガエラチロリ Glycera macrobranchia Moore 1911 に指の付根を咬まれたことが
あります。咬み跡4ケ所がツベルクリン注射の痕のように小さく脹れ、1週間かそこらむず痒かった記憶があります。
40-50mmクラスなら潮干狩り場でも見られるかもしれませんね。このサイズならもし咬まれても毒は皮下に達しない
だろうと思うのですが(大人の手であれば)、最近アナフィラキシーショックなんかの話もよく聞くし、注意するに
越したことはないかと。
Al-Hakim, Inayat & Christopher J. Glasby 2004Polychaeta (Annelida) of the Natuna Islands, South China Sea. The Raffles Bulletin of Zoology, Supplement, 11: 25-45.
Böggemann, Markus & Dieter Fiege 2001Description of seven new species of the genus Glycera Savygny, 1818 (Annelida: Polychaeta: Glyceridae). Ophelia, 54(1): 29-49.
Imajima, Minoru & Olga Hartman 1964The Polychaetous Annelids of Japan (2 volumes). Allan Hancock Foundation Publications. pp. 452.
今島 実 2007環形動物 多毛類 III. 生物研究社. pp. 499.
Izuka, Akira 1912The errantiate polychaeta of Japan. Journal of the College of Science, Imperial University, Tokyo, 30(2): 1-262 + pls. 24.
Okuda, Shiro & Mayumi Yamada 1954Polychaetous annelids from Matsushima Bay. Jour. Fac. Sci. Hokkaido Univ., ser. VI, Zool., 12(1-2): 175-199.